ディベートは、議論技術を鍛える研修技法です
議論とは、「合意を得るためのコミュニケーション」です。ビジネスシーンでは、常になんらかの議論が行われています。
例えば、商談・交渉・折衝、グループ内でのミーティング・会議、企画の提案・検討...etc
しかし、適切な議論をするためには、議論構築能力(論理的思考力・情報収集・分析力、等々)やプレゼンテーション能力、傾聴能力、論理的理解力が必要です。
ディベートは、演習(ゲーム)を通して、適切に考え、的確に表現し、確実に聴く力を鍛えます。
N&Sラーニングでは、ディベート研修の様々なプログラムを提供しています。
ディベートとは ・・・ 研修の範囲
ディベート研修の範囲は、論理に関わる部分です。
通常、私たちは、論理的なものと感情的なもの、その中間で仕事をしたり、日常の生活をおくっています。
しかし、研修でその両方のスキルを同時に鍛えることは出来ません。
ディベート研修では、論理に関わるところだけをとりだし、訓練します。
ディベートは、以下のように定義できます。
・ある一つのテーマ(論題)について
・肯定と否定の二つの立場に分かれて
・一定のルールに従って ・根拠ある議論を戦わせ
・最後に審判による判定がある
左図は、議論のシミュレーション訓練です。
論題とは ※論題例についてはこちらをクリック 「〜〜すべし」という表現されたものです。
ある種の政策の提案という形をとります。 二つの立場とは 肯定側:論題を支持して、政策の提案をする側
否定側:論題の不支持、肯定の提案の検討する側
この二つの立場は、機械的(くじ引き、じゃんけんなど)に決めます。
個人的な意見と役割上の意見(肯定・否定)の意見は切り離して訓練します。
個人的な意見と切り離すことで、
1.感情的にならなくなります。
2.多角的な視点を持つことにもなります。
一定のルールとは 発言時間、回数、順番が決まっています。
かなり不自由な議論となります。ルールという負荷をかけることで、発表能力、論理的思考能力、傾聴力などを鍛えるのです。
肉体の訓練と同じで、負荷(いつもより重いものを持つ、早く動くなど)かけることで、能力は鍛えられると考えているからです。 根拠ある議論を戦わせるとは 論理的に説明するということです。
ただ言い放つだけ、詭弁、強弁だけでは説得力はありません。 審判による判定とは どちらがより論理的に説得力を持っていたか、審判によって勝敗がつきます。
勝敗をつけることによって、
1.説得の方向を相手ではなく聴衆に向けることになります。
相手を論破しようとか、言い負かそうというのではなく、冷静に聴いている人を説得しようとするようになります。
2.参加者の動機付けになります。
訓練とはいえ、勝てば嬉しいですし、負ければ悔しいものです。参加者を競争状態におくことで、参加意欲が高まります。
確かなフィードバック
ディベート演習終了後は、講師からフィードバックをします。
フィードバックは議論を振り返り、プレゼンテーションの適否、議論展開の適否、論理的理解の適否などを説明し、改善モデルを提示します。
講師からフィードバックすることで、さらに気づきを深め、よりよく議論をするための技術を身につけることができます。