ディベートの練習4:試合を振り返る
授業づくりネットワーク No.160
議論の技術を深めるためには、ディベートの試合後、実際に話された言葉を再現しながら振り返るのが有効です。
ディベート・オープン・スペースでは、音声による試合の振り返りをしています。
音声による振り返りとは、カセットなどで試合の模様を録音し、それを再生しながらするものです。
音声による振り返りには、次のメリットがあります。
まず、手軽に出来ます。音声だけですからカセットデッキ、あるいはMDだけでも出来ます。
次に、試合の内容にのみ集中することが出来ます。
音声だけですから、言葉だけを真剣に聞き取るようになります。
振り返りをすることで、ディベーターは自分が話したことが、実際に聴衆にどのように伝わったのかを確認できます。
自分の意図していたように伝わらなかったり、聴衆に誤解されていたり、ということがこの振り返りを通してわかるわけです。
聞き手も、ディベーターの意図と自分の解釈の差を理解することが出来ます。
振り返りは、ストップモーション方式(再生の途中で、気になったところで止め、ディスカッションしたり、聞き直したりすることです)でします。
この方式で振り返ることで、気になったところの他の人の意見を聞いたり、不明な点を確認することが出来ます。
議論の細かいところを理解することが出来ます。