ディベートの練習2:一争点ゲーム
授業づくりネットワーク No.158
今回は、試合をする前のウォーミングアップの方法を紹介します。
論題が決まり、リンクマップを作ってメリットとデメリットができたら、調査に入る前にさらにそのメリットとデメリットを深く考える、簡単なゲームをしてみます。
簡単なゲームとは、一争点ゲームです。

一争点ゲームとは、文字通り、ひとつの争点だけで争うゲームということです。やり方は以下の通りです。
1.3人1組になり、先攻と後攻、そして審判を決めます。
2.先攻は、肯定か否定かを決め、自分が述べるメリットあるいは、メリットのラベルを発表します。
3.ここで作戦タイム。後攻の人は先攻の人が発表したラベルから予想される発生過程や重要性をどう反駁するかを考えます。時間は、1分ぐらいです。
4.ゲーム開始。先攻は、立論を述べます。ここではプランとメリットあるいはデメリットの人といいます。
例えば先攻した人が肯定側をやるということになって、そうなれば、メリット・プラントをメリットその発生過程と重要性をを述べます。
5.次に後攻の人は、先攻の人が述べたメリットあるいは、メリットの発生過程か重要性のどちらかに絞って反駁します。
6.絞られた発生過程あるいは重要性の反駁を3回〜は4回繰り返して来ます。
審判は、最後の反駁か終了した時点で、どちらの方に説得性があったか判断を出します。

このゲームで、どのような議論が展開されそうか、ある程度の見通しができます。
何度か繰り返すことで、どのようなプラン、メリット、デメリットを組み立てるといいのかが見えてきます。
ある程度見えてきたらもう一度リンクマップ作りをして、必要な情報をチェックし直し、リサーチにかかります。
リンクマップを作るだけでは議論の展開はあまり見えない場合があります。
簡単な試合形式のものをすることで、議論の展開が予想できるようになります。