ここでは、わかりにくいディベート専門用語を説明します。
ディベートに使われても、日常語や意味がすぐわかるもの(例えば「論題」)は省略してあります。
論 題
議論するテーマのこと。通常「政策の提案」が内容となる。
肯定側
論題を支持する側、政策を提案し、その実行によりプラスが生じること訴える。
否定側
論題を支持しない側、政策の実行を否定する、実行するとマイナスが生じることを訴える。
立 論
肯定・否定それぞれ、なぜ論題を支持するのか、しないのかを主張する場面。
反対尋問
相手の立論に対し、不明な点や矛盾点などを質問をして、明らかにしてゆく場面。
反 駁
相手の議論の誤りを指摘する、自分たちの議論の正当性を訴える、この二つのを行う。
審判
肯定・否定のどちらの議論がより説得力もっていたか、それにより勝敗を判定する人。通常奇数人数で行われる。
準備
肯定・否定の立論の議論をあらかじめ用意したり、相手の議論を予想して対策を立てる作業。
準備時間
次の立論・反駁などをどのようにするのか、議論の再構築などを行う時間。
ナンバリング
列挙して述べるとき、それぞれの項目に番号をつけて述べる手法。
「メリットは三つあります。一つ目は・・・・・になるということです。二つ目は・・・・・」
ラベリング
列挙して述べるときに、各項目に小見出しをつけて述べる手法。
ニューアーギュメント
直訳は「新しい議論」だが、ディベートでは特にことわらない限り、反駁に入ってからの新しい議論(立論では述べられなかった論点)を持ち出す反則を意味する。
フィアット
プランは実行されるものとする仮定。
ディベートでは、プランを実行すべきかどうかを議論するものであり、プランが実行されるかどうかは論点とはならない。
たとえば、「日本は大統領性を導入すべし」という論題でディベートする場合、大統領性を導入すべきかどうかを論ずるのであって、そのために必要な憲法改正が実行されるかどうかを論じる必要はない。
必要な法整備に関しては「フィアットがかかっている」と呼ばれる。
ターンアラウンド
相手の持ち出したメリット(デメリット)を、別の理由によりデメリット(メリット)に転換してしまう手法。
立証責任
現状を変えなければならないことを証明する責任。
主として、肯定側が負う。ただし、否定側がカウンタープランを出してきた場合には、否定側も立証責任を負う。
反証責任
立証された議論に対して反駁しなければならない責任。
つまり、議論をかみ合わせなければならない責任。主として、否定側が負う。
ただし、否定側がカウンタープランを出してきた場合には、その論点に対しては、肯定側も反証責任を負う。
トピカリティ
肯定側が論題を正しく理解して、支持していること。
ストック・イシュー・パラダイム
下記の5主要争点で論題の是非を議論するディベートの方式。
- 問題の深刻性
- 問題の内因性
- プランの可能性
- プランの問題解決性
- メリット/デメリット
ポリシー・メイキング・パラダイム
メリット/デメリットの大きさの比較だけで優劣を競うディベートの方式。
フローシート
ジャッジをするために議論の流れを書きとめる紙。論点を縦に時間軸を横にとる。
リンクマップ
プランから生じるメリット/デメリットを、発生課程とともに表示した図。
準備の段階で、ブレーンストーミング的に作成すると、議論の整理に役立つ。